人を知る
リーダー対談
はれコーポレーション代表取締役社長上川敏敬社外取締役岡田陽子
時代の風とともに変化し続ける
成長のカギは学ぶ謙虚さ
はれコーポレーション本社にて撮影
はれコーポレーション代表取締役社長上川敏敬
社外取締役岡田陽子
PROFILE
上川敏敬
福祉系大学卒業後、大手の介護会社を経て
2011年 (株)はれコーポレーションに入社。
2015年 常務取締役
2017年 取締役副社長を経て、
2024年 代表取締役社長 就任
岡田陽子
岡山市の医療法人に入社後、介護施設の介護職員、管理者を経て、介護部総括マネージャーとして勤務。
(株)はれコーポレーションと医療法人との提携を機に2007年(株)はれコーポレーション 社外取締役 就任
二人の出会いが事業モデル転換の契機に
上川
私は福祉系の大学卒業後、東京の大手の介護会社で3年間勤務したのち、2011年にはれコーポレーションに入社しました。
当時、当社の老人ホームは医療機関と共同経営。医療・介護サービスは医療機関にお任せして、会社はあくまでも入居営業と運営管理が主な事業内容という形でした。医療機関のサービスというのはお客様にとっては安心感があり、大きなメリットです。一方で福祉の色が濃い医療機関と、利益を生み出さねばならない会社経営とのギャップもありました。福祉・介護の経験のある自分に何ができるだろうと悩んだものです。
岡田
私はその医療機関サイドの人間として、18年ほど前からはれコーポレーションとお付き合いさせていただいていますが、社長が入社された時には、介護畑出身の私と通じ合うものを感じましたし、会社としても大きな転機となったと思います。
上川
介護について詳しい社員が少ないなか、病院グループの介護施設の施設長の経験もある岡田取締役には、医療・介護サービスについてさまざまなアドバイスをいただきました。本当に感謝しています。
この出会いがあったからこそ、当社の事業モデルは変化した。岡田取締役がいなければ、“介護サービスの直営化”も、今や当社の強みである“医療を重視した施設づくり”も実現しなかったかもしれません。医療・介護と営業・運営の良さを補完し合う分業体制から、良さを融合させて新たな事業モデルに変化させるきっかけとなりました。
岡田
アドバイスというとおこがましいですが、社長は私の知見にも真摯に耳を傾け、学ぼうとされましたよね。そういった社長の謙虚に学ぶ姿勢は会長と通じるものを感じます。社長も「ちょっと教えてください」が決まり文句のような方ですよね。さまざまな専門家の知見を、謙虚に吸収しながら、着実に、スピーディーに事業を展開していく。その謙虚さは、はれグループの成長の原点でもあると思います。
上川
確かに、当社は設立から一貫して時代のニーズ、入居者のニーズに合わせ、外部の専門家の知見、サービス、商品を大胆に取り込み、柔軟に対応してきました。その積み重ねにより、はれコーポレーションを中核とするはれグループは、いまや介護施設のみならず、ホテル、保育、調剤薬局、給食サービスを展開する社員数1,000人を超える企業集団へと成長してきたわけです。これからもひとつのところにとどまらず、時代の風を感じながら風を味方にし、常に変化し続ける会社でありたいと思います。
謙虚に学びながらワクワクする挑戦を
岡田
謙虚に学び変化するといえば、社長は副社長時代に大学院にも通っておられましたね。
上川
はい。京都の立命館大学で介護と経営をテーマに学び、MBAを取得しました。大学院にはさまざまな分野の社会人や会社の経営者がいて、日々新しい学びや経営アイディアのヒントをいただきました。また、大学からお声がけいただき、2023年2月には介護予防プログラムの共同研究が立ち上がりました。最終的には、職員が実践できる介護予防プログラムをつくり、各施設のサービスに繋げられるように進めています。こうした、いわば事業の根幹ではなく枝葉の部分を磨く取り組みも重要なことで、この「産学連携」というチャレンジが業界における差別化になり、新たな事業モデルのきっかけにしていきたいと考えています。
岡田
介護のほかにもホテルや保育といったさまざまな事業を展開することで可能性が広がり視野も開けていくという点は、若い人にとっても大きな魅力ではないでしょうか。はれコーポレーションは変化し続ける会社であり、チャレンジする会社です。若い人たちにもチャンスをくれる風土があります。これからも新しいことに挑戦するエネルギッシュな人に入社してもらいたいですね。
上川
若い人にはどんどんチャレンジしてもらいたいし、そのための学びを大切にしてほしいと思います。謙虚に学ぶなかで自分なりの人脈も作ってほしい。人脈は社会人として大きな財産となるはずですから。
岡田
はれコーポレーションも、会長や社長の人間力で築いた人脈から成長発展を遂げられてきましたね。私自身も、その人間力にひかれて20年近いお付き合いとなったわけですが、常に新しいことにチャレンジしてくれる期待とワクワク感は、現在も続いています。「風をよみ、風を味方に」し発展していくはれコーポレーションを、今後もワクワクしながら見守っていきたいと思っています。